そもそも歌舞伎ってよくわからないのよね
歌舞伎の語源は「傾(かぶ)く」。
流行の最先端をいく奇抜なファッションで、世間の常識はお構いなしの「かぶき者」をまねた扮装を見せたのが、歌舞伎のルーツといわれたそうです。
歌舞伎は芝居、踊り、音楽の3つの要素で楽しませることを追求し、一つの総合芸術にまで磨き上げてきました。
舞台劇と同じものと思って差し支えはないと思います
(こんな説明をしたら歌舞伎のファンに怒られそうですが・・・)
見ているのは、おじいさん、おばあさんの方ばかりよね
そんな歌舞伎が現代の日本で進化を遂げ、若い人にも楽しめるコンテンツとなりました。では歌舞伎は若い人にも楽しんでもらえるようにどんな変化をもたらしたのでしょうか?
また、なぜ今までの歌舞伎の形を崩してまで進化する道を選んだのでしょうか?
私自身、気になったので調べてみました。
皆さんも一緒に確認していきましょう!
歌舞伎が若い人に楽しんでもらえるようにした変化とは?
歌舞伎には年配の方が見るモノというイメージが強いですが、実際に年齢層の高いお客さんが多いそうです。
そんな歌舞伎を若い人でも楽しめるように、様々な変化を取り入れているようです。
様々な人気作品のパロディを取り入れた
歌舞伎って時代劇というか堅苦しいイメージがありますよね。
歴史を知っていたり、歴史に興味がある方であれば楽しめそうですが、
若い人たちはそう楽しめるものではないと思います。
しかし、これが若い人たちの好む作品をパロディとして取り入れていたらどうでしょうか?
それがこちら、
まさかのNARUTOをパロディで取り入れています。
NARUTOをご存知ない方向けに説明しますと、原作は少年誌の漫画で舞台は忍者の国。
少年だったNARUTOが活躍するストーリーです。
アニメ化などもされて人気な作品なんですが、これが歌舞伎でパロディとして取り入れられるとは驚きですね。
また、あの人気漫画の【ONE PIECE】も歌舞伎に取り入れられました。
もう何でも来いって感じですね。
わざわざ舞台まで足を運ぶ必要がなくなった
歌舞伎を見るには、今までは浅草などの公会堂などに行って見るしかありませんでした。
現在はAmazon Primeで映画やドラマと同じように楽しむことができるようになっています。
過去の舞台を全てというわけにはいきませんし、まだその数は少ないですが
少しずつその数を増やしていってほしいですね。
ちなみにお楽しみいただける作品の中で注目なのがこちら
もはや映画の予告一本見たような気持ちですね。
でもこれそもそも歌舞伎なんでしょうか。
ただ歌舞伎を舞台にした映画じゃないの?
先程のNARUTOを演じていた、歌舞伎俳優の坂東巳之助さんが10月16日の「マツコ会議」でこの作品について紹介していました。
「ドラマのセットのように見えますが、大道具や小道具など、歌舞伎の古典で使っているものを使っている」そうです。
つまり、歌舞伎を舞台でやっているのは変わらず、変化があるとすればカメラワークのみということになりますね。
これがお家で楽しめるというのは、なかなか面白いですね。
なぜ今までの歌舞伎のイメージを崩してまで進化する道を選んだのか?
そもそもなぜ、今までの歌舞伎のイメージを崩してまで若い人を新しいターゲットにする進化を選んだのでしょうか?
一緒に考えていきましょう。
コロナによって客足が減って、経営危機に陥っていた
歌舞伎はお客さんが舞台に足を運んで来てくれることで、商売が成り立っています。
しかし近年コロナの影響で客足が途絶えてきたとか。
2020年の歌舞伎界は新型コロナウイルス感染症の影響で、数ヶ月にわたって舞台を中止するような事態に襲われたようです。
例えば3月の歌舞伎座の公演では「沼津」、「新薄雪物語」や「高坏」という代表的な演し物をやる予定だったようで、それがコロナの影響で、初日、一週間と延期が続き、中旬になってからようやく開けると思いきや、公演は中止になってしまっただとか。
せっかく稽古をつけていたのに、
それが中止になるなんてやってらんないわね
しかし、それをYoutubeで配信する足がかりになったというのがオンライン配信の発端だそうです。
歌舞伎座に来る年配の方々も少なくなってきた
そもそも歌舞伎は明治22年11月で初代の歌舞伎座が誕生したのが始まりとされています。
当時は他に娯楽も少なく、歌舞伎は良いコンテンツだったのでしょう。
しかし、現代の日本ではご年配の方も楽しめるコンテンツがたくさんあります。
AmazonPrimeによって映画を家でも気軽に楽しめるようになりレンタルDVDやビデオを借りる必要がなくなりました。
また、映画やドラマなどを現在はhuluやNetflixで楽しめます。
さらには無料でYoutubeという最強の動画コンテンツで楽しむことも出来てしまいます。
また歌舞伎は定期的に楽しむには高すぎて、この不景気な世の中では気軽に楽しめなくなってきているのでしょう。
年金も月の受給額が減っているため、ご年配の方は歌舞伎に使うお金がないのも事実だと思います。
こういった様々な問題を解消するため、若い人をターゲットに組み込み、オンライン化によって少ないお金でも楽しめるようにしたと考えられるでしょう。
まとめ
これまでの内容のまとめです。
- 年配の方も不景気によって、歌舞伎を楽しむ余裕がなくなった
- 現代には歌舞伎の他にも楽しめてしまうコンテンツが数多く存在する
- コロナなどの影響もあり、顧客離れに危機感を感じた歌舞伎業界は新たな進化を目指した
- 進化の一環として人気作品をパロディとして取り入れて新たな顧客を得ようとした
- オンラインで楽しめるようAmazonPrimeでの歌舞伎の配信を開始した
正直、私自身も歌舞伎は料金が高く、わざわざ見に行こうとは思わなかったのですが
AmazonPrimeで配信されている歌舞伎の【図夢歌舞伎「弥次喜多」】の予告動画を見て、「面白いかもしれない」「一度見てみたい」と考えるようなりました。
実際に歌舞伎を見ようとすると、一番安い席でも1人分で4,000円もかかってしまいますが、1,900円だけで家族など複数人で見られることを考えるとかなり安いですしね。
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