こんにちは、ワサガシです。
今回は番組『奇跡体験アンビリバボー』で放送された事件。
事故に巻き込まれて帰らぬ人となった父親の冤罪事件についてまとめていきます。
- どんな事件だったのか?
- ドライブレコーダーが無く記録が無いのになぜ冤罪判決となったのか?
- 被害者家族が事件の真相に疑問を持ち、諦めなかった理由
など事件のキーポイントになる部分をなるべくシンプルにわかりやすくまとめていきます。
どんな事件だったのか?事件の全容を解説
被害者男性は3人の子どもを持つ既婚の男性で、原付バイクで仕事から帰宅途中でした。
その途中に交差点で乗用車と衝突し、亡くなりました。
加害者の女性は
走行している道路は青信号だった
急に右折してきたから避けられなかった
と主張し、警察官もそれを信じ
ご主人のバイクが右折したのは間違いない
と被害者男性の家族に宣言されました。
また、新聞にも『バイクが右折』と書かれ、被害者男性は世間から加害者扱い。
遺族である、子ども3人とその妻はSNSによる中傷や自宅の住所を特定され、直接の嫌がらせを受けることになりました。
こちらは加害者女性の証言から再現した事故当時の図です。
私が走行している道路は青信号だった
急に右折してきたから避けられなかった
と証言していますが、ご家族の証言によると被害者男性のいつもの帰宅経路は異なるようです。
実際はこのような形でした。
つまり、加害者女性が赤信号を無視し走行した結果、
被害者男性と衝突した
というのが事件の真相になります。
被害者男性はただ、青信号を横断しただけでした。
この事件はドライブレコーダーなどの証拠映像がなかったため、加害者女性の証言のみで世間に公表されました。
(被害者男性は事故の後に亡くなってしまったので、証言できず)
正直、この事件を片方の証言だけで決めつけてしまう警察官も酷いと思いますし、
その曖昧な事件を報道するメディアも酷いと思います😥
ここから数年後にこの事件は真相を明らかにし、判決はひっくり返りました。
どうやって真相を明らかにし、冤罪判決となったのでしょうか?
ドライブレコーダーが無く記録が無いのになぜ冤罪判決となったのか?
事故から1年以上経ち、加害者女性は起訴されました。
しかし、赤信号を走行したと思われる防犯カメラの映像を突きつけられた後も、加害者女性は「信号無視はしていない」と事実を認めません。
映像は決定的な証拠にはならなかったみたいです。
その後、なぜか自ら加害者女性は『信号無視』をしたことを認めます。
なぜでしょうか?
それはカーナビのデータが加害者の赤信号無視を証明したからです。
カーナビには走行中の車の位置(緯度、経度、方向など)や速度などが秒単位で記録されていているようです。
※全ての機種にあてはまる訳ではありません。
そのデータを現場交差点の信号サイクルと照合することで、車が事故を起こした時の『信号の色』を特定できるということです。
この分析と照合は手間がかかるため、全ての交通事故捜査で行うのは不可能みたいですね。
とはいえ、誤った報道で中傷や嫌がらせを受けた被害者の家族のことを考えると、もっとちゃんと捜査してほしいですね・・・
被害者家族が事件の真相に疑問を持ち、諦めなかった理由
大通りをスクーターで直進していたお父さんが、
細い道へ右折しようとして衝突したようです
警察官はこう言っていたようです。
しかし被害者男性は生前、
原付で車がたくさん通る大通りは怖いから、通勤時は細い裏道を通ってる
と家族に話していたようです。
つまり、そもそも帰宅ルートが加害者女性の発言と違うのです。
また、被害者男性は慎重な性格だったということもあり、絶対に今回の事件はおかしいと確信したようです。
被害者男性の通勤経路を知っている家族はどうにも受け入れられず、目撃情報を募るための行動を起こすことを決めたようです。
交差点でビラ1000枚を配り、SNSでも目撃情報を募りました。
また6万5000枚の新聞折込や3000枚のポスティングも行い、新聞にも取り上げてもらったようです。
この行動により、多数の目撃情報が寄せられました。
一般的な家庭のみでここまでするのにかなりのお金や労力がかかったと思います。
カーナビのデータを分析し、照合するのは大変なようですが、それを怠るような警察に税金を支払っていると思うと悲しくなりますね。
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