こんにちは、ワサガシです。
仏像といえば、ありがたい像、守り神などのイメージが強く、お参りや観光目的で仏像の前に訪れる人が多いと思いますが、そんな仏像の中に人間の身体の一部が埋め込まれている場合があるとか?いや怖すぎ!
番組『世界の何だコレ!?ミステリー』でも放送されていましたが、X線で仏像の中身を調べた所、源頼朝の一部が収められていたとか・・・
一体なぜそんな物騒な事をするのでしょうか?今回は少し怖いその謎について調べていきたいと思います。
今回まとめていく内容はこちらです。
・なぜ仏像の中に身体の一部が埋め込まれるのか?その理由とは?
・他にどんな物が仏像に入れられるのか?それらの意味とは?
なぜ仏像の中に身体の一部が埋め込まれるのか?その理由とは?
仏像塗り直しといえば、瀧山寺の運慶ですよね。源頼朝の歯と髪が入っているといわれる仏像。 pic.twitter.com/pGcDRY4vKW
— 佐藤晃子 (@akisato_) April 26, 2017
身体の一部は腕や足、首などではなく人間から取り離すことの出来る、歯や髪の毛が主に入っているようです。
また、中には人骨を入れるケースもあるとか。どういう意味があるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
全ては仏と縁を作るため
仏像の胎内(たいない)に収められた物品のことを胎内納入物(たいないのうにゅうぶつ)と言うらしいですが、主に仏に結縁する目的があるようです。
つまり、どういうことなんでしょうか?
考察①. 天国に行った後に歯や髪の毛を受け取れるようにするため
「生まれ変わり」の発想は世界中にありますが、日本では「死後は天国か地獄」という教えが一般的で、日本の仏教は「死んでから無事に天国に行けるように」とお祈りする宗教です。
仏は天国にいるので、「歯や髪の毛は一度仏に預けて後で受け取れるようにしておく」といった意味があるのではないでしょうか。
考察②. 仏との縁を濃くして天国へ導いてもらえるように
自分の身体の一部である歯や髪の毛を仏像に入れておくことで、縁を濃くし死後に天国へ導いてもらえるようにしている可能性はあると思います。
考察③. 宝物入れだった可能性
高価ではないですが、大事にとっておきたい物ってありますよね。
抜けた歯や、切った長い髪は大事なものにあたり、それを保管するための宝物入れだったのかもしれません。
他にどんな物が仏像に入れられるのか?それらの意味とは?
【法華寺の仏像内部に大量の巻物】
— Takaタカ (@vietnamcat) May 7, 2018
(画像は「NHK関西のニュース」より)
奈良・法華寺の文殊菩薩坐像(鎌倉・像高約73cm)、CTスキャナーの調査で、内刳りされた頭部には舎利容器や約30巻の巻物、体部には約150巻の経典とみられる巻物が、ギッシリと納入されていることが判明、とのこと!#仏像 #butsuzo pic.twitter.com/W8VmkXE0iN
仏像の中に入れられるのは身体の一部だけではなく、巻物や容器や種などが埋め込まれるようです。
人の身体の一部であれば「天国へ行けるように」など理由は付けられると思いますが、物の場合はどういった意味があるのでしょうか?見ていきましょう。
鏡や古銭、金銅仏など
鏡や古銭(ふるぜに)、金銅仏などが仏像に入っているケース、これは自分がよく身に着けているものや、自分を写す物を表しているのかもしれません。
また古銭に関しては、お参りの時のお賽銭のような意味があるのかも。
金銅仏は銅で作られた像で小さめの物が多く、家に置かれている事も多そうなので、よく自分の身近にあるものとして入れられるのかもしれませんね。
これらは人体の一部である歯や髪の毛を入れる時と同じように「仏に天国へ導いてもらうため」という意味合いのように思います。
米の種籾
中には米の種籾(たねもみ)を入れるケースもあるようで、穀物が豊かに実ることを祈願して入れていると考えられます。
仏像へ今年の豊作を祈ったりするというのは、本来の使い方に近い気がしますね。
古く損傷した仏像の欠片
昔は以前まで祀(まつ)られていた仏像が損傷し、新たに仏像を作り直す場合は古い方の仏像の欠片を入れる習慣があったようで、たまに仏像の断片かと思われるものが入っている場合があるようです。
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